4) 坪単価のマジックについて
坪単価の数字は、まるっきりあてにならない訳ではありません。
あくまで、「目安」と考えて下さい。
坪単価は、『本体価格 ÷ 建物の坪数』で、決まります。
ですから、分子(本体価格)を小さくして、分母(建物の坪数)を大きくすれば、
坪単価は、安く表現できます。極端に言えば、45万円/坪の家でも、25万円/坪
と表現できるのです。
住宅は、本体価格だけでは建てることができません。
本体価格 + 付帯工事 + 諸経費が必要です。
本来なら、本体価格に含むべきものを、付帯工事にしたり、諸経費に入れてしまうと、
本体価格の坪単価は、安くなるのです。正確な価格を見極める為には、本体価格には、
どこまでが含まれるかを、把握することが大事です。
建物の坪数についても、注意が必要です。通常でしたら、この坪数は、建築基準法
上の「延べ床面積」を指します。この「延べ床面積」とは、実際に含まれなかった吹抜け
ポーチ・ベランダなどを加算した「施工床面積」で、坪単価で表現することもありますので、
注意が必要です。
また、建物の形状によっても、坪単価は違ってきます。同じ床面積でも、平面プランが
長方形や、凹凸だと高くなります。正方形のプランが、一番安くできます。なぜなら、外壁
面積が一番少ないからです。言いかえれば、坪単価が同じなら、正方形に近いプランより、
凹凸のプランの建物方が、お得だとも言えます。
次に、平屋建てが、2階建てよりも高くなります。なぜなら、同じ床面積なら、基礎の
面積と、屋根面積が2階建ての場合の、倍いるからです。まだまだありあます。
尺モジュール(1間=1820)と、メーターモジュール(1間=2000)でも、坪単価は違ってきます。
同じ4LDKのプランの場合、メーターモジュールの方が、概ね20%程度広くなります。総面積が
増えた分だけ、総金額は、メーターモジュールの方が高くなるのですが、坪単価に直せば、
安くなるのです。
いかがでしょう?
表現方法や、選択肢の違いによって、坪単価は安くもなり、高くもなることがご理解
いただけたのではないでしょうか・・・
すなわち、坪単価というものは、あくまで「目安」であり、条件次第で、さまざまに変化
するということです。
『坪単価が安い=家が安く建つ』ということではありません。
見積りが出来て、カーテンや照明器具までついて(要は、住める状態になって)最終坪単価
で、比較検討する時には、有効かもしれませんね。